madorismの間取りをつくる建築家
原宏佑(はらこうすけ)
鎌倉市在住の建築家。

関東近辺で約3年の土地探しを経て、30代で北鎌倉に自邸を建築。家づくりを通して、物件探しに大ハマり、今でも鎌倉の物件情報に目がない。「鎌倉で次住むならここが一番だ!」を探し続けて、さすがに2軒目は自身では難しいので、誰かに実現してほしいと心から思い、間取りにストーリーを込めて日々作成している。

バウスベア教会_Bagsvaerd kirke

バウスベア教会は有機的な曲面を波打つ天井が特徴的な建築空間を有しており、重々しい天井のヴォリューム(塊)の表面が自然光により柔らかな印象を与えている。

ヨーン・ウツソン(Jorn Utzon, 1918年4月9日 – 2008年11月29日)は、デンマーク・コペンハーゲン出身の建築家。シドニー・オペラハウスの画期的なデザインで、高く評価されている建築家。

個人的にはこの天井の曲面を見た時から、いつか実物を見に行ってみたいと思っていた空間。実際に見てみると、想定していたよりマッシブなヴォリューム感。重々しいと感じながらも、天井の高さを変えることで、空間の雰囲気は軽快な印象に変わる。

全体的な印象は室内が白で統一されており、無機質な印象がありつつも、手触りのある仕上げが施されている。

外観はこれが本当に教会なのか?と思ってしまうけれど、神聖な場所という意味では少し距離を保ちたい方が良いのかもしれない。

外は矩形、中は曲面と相反するイメージがあるが、過度な装飾で目立つ教会にはしたくないという意志が感じられた。デンマークではいくつか教会建築を巡ったが、その中でも特異な存在であることは間違いない。

DATA

バウスベア教会/Bagsvaerd kirke

【Type】建築/Architecture
【Sort】教会/Church
【Site】Taxvej 16, 2880 Bagsværd, デンマーク
【Architect】ヨーン・ウツソン/Jorn Utzon 

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