住宅の役割

建築に託されていること。
建築でしかできないこと。
建築には役割がある。
そして住宅にもまた役割があり、根源的な部分は昔から変わりはないはずである。
建築について
色々な捉え方はあるかもしれないけれど、建築の種類は大きく2つに分けられる。
1)シェルターshelter
家としての機能。人を雨風や外敵から守ること。
2)象徴symbol
記念碑としての機能。後世に情報を残すこと。
本来の建築はそのどちらかにカテゴライズされることで、単純であったのかもしれないが、現代において様々なニーズを許容するため、建築の姿は大きく形を変えてきた。
時代背景により建築が語られることは大いにある。
それは過去の建築と比較する際に重要なファクターでもあるからである。
大衆経済との複雑な関係を持たざるを得ない状況も然り。時代背景をどのように捉えるかによって建築は語ることが可能であり、役割もその文脈の中で顕著にみられる。
住宅について
生きるための器であり、生活の場であり、ある人にとっては創造のための空間である。
住宅にはシェルターとしての役割はもちろんあるが、個々人の生き方を受け止める役割がある。
その他にも、土地の文化や風土を受け止めるのが住宅の姿としても考えられるし、もっと踏み込むと家族との団欒、趣味の時間、職住一体など様々なニーズがある。
その中で住宅の役割は、重きはどこにあるのだろうか。
何十年も住み続けるものとして考えるのか、仮の住まいとして考えるのか。
年齢によって価値観は変わるかもしれない。人によっては変わらないかもしれない。それは環境が変わるかどうかに依存するような気もする。
しかしながら、生きるということを前提で住宅を考えると究極はシェルターなのだと思う。
住処の本質
食うこと、寝ること。
くつろげること。
身を守ること。
住処について思うこと。
住むという機能の本質について考えたとしたら、家というのは案外小さくてすむのかもしれない。
人は、自分にとって家に何を重要視するのか。