madorismの間取りをつくる建築家
原宏佑(はらこうすけ)
鎌倉市在住の建築家。

関東近辺で約3年の土地探しを経て、30代で北鎌倉に自邸を建築。家づくりを通して、物件探しに大ハマり、今でも鎌倉の物件情報に目がない。「鎌倉で次住むならここが一番だ!」を探し続けて、さすがに2軒目は自身では難しいので、誰かに実現してほしいと心から思い、間取りにストーリーを込めて日々作成している。

イスレブ教会_Islev Kirke

イスレブ教会の礼拝堂は木組(キングポストと呼ばれるトラス構造)が天井全体を覆い、積層されたレンガの壁面に自然光が差し込んでいる。レンガ造の特徴を活かした意匠が各部に見られ、豊かな内部空間を生み出している。

イスレブ教会では、ロマネスク様式の教会に着想を得た、内部の暗い雰囲気と薄暗い空間の美しさが醸し出されています。
これは、後陣アーチの抑制された曲線や祭壇背後の繊細な光などに見て取れます。屋根を支える、方向性のない大きな天井構造は、部屋の個性を強調しています。部屋への入り口は、オルガンの説教壇を支える湾曲した鋼鉄柱の「森」を抜けます。
鐘楼と塔のグラムホールは、レンガで固めたトランペットのような形をしており、耳に届く前に音を和らげます。
教会の広場には、コルテン鋼製の容器を使った水の彫刻が設置されています。

DATA

イスレブ教会/Islev Kirke

【Type】建築/Architecture
【Sort】教会/Church
【Site】Danmark, Slotsherrensvej 321, Rødovre, デンマーク
【Architect】インガー・エクスナー、ヨハネス・エクスナーInger og Johannes Exner 

イスレウ教会は、デンマークの著名な建築家夫婦、インガー・エクスナーとヨハネス・エクスナーによって設計されました。彼らはデンマーク各地の数多くの教会建築で知られ、ヘアレウ病院の向かいにあるプレステブロ教会もその一つです。最初のスケッチは1960年に描かれ、教会は1970年1月に奉献されました。堅牢なレンガ壁は、近くのスロッツヘレンスヴェイ通りの騒音から聖域を守るために選ばれました。

教会には、主礼拝堂のほかに、教区ホール、炉辺ラウンジ、堅信礼室、そして様々な事務所があります。3つの大きな扉が教区ホールを教会へと繋ぎ、350~400人を収容できる空間が生まれます。この空間は、例えばクリスマスイブや堅信礼式などに利用されます。

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