madorismの間取りをつくる建築家
原宏佑(はらこうすけ)
鎌倉市在住の建築家。

関東近辺で約3年の土地探しを経て、30代で北鎌倉に自邸を建築。家づくりを通して、物件探しに大ハマり、今でも鎌倉の物件情報に目がない。「鎌倉で次住むならここが一番だ!」を探し続けて、さすがに2軒目は自身では難しいので、誰かに実現してほしいと心から思い、間取りにストーリーを込めて日々作成している。

川崎の集合住宅

神奈川県川崎市の集合住宅の計画案
敷地は住宅街の居住エリアに位置しており、敷地形状は異質な形をしており、やや三角形の変形地である。
前面道路に対して、接道長さが十分であるものの、場所によって奥行きがまばらであるため、奥行きに応じて建物形状を変化させることにした。
奥行きの違いは住戸ごとに隔て壁となり、プライバシー性を高め、それぞれ独立した空間を生み出すことができる。

住戸タイプは1K、1LDK、2LDKとし単身世帯や若年層もしくはシニア層まで、様々な世代の交流が促されるような構成とした。

また敷地の奥にも道路があるため、敷地内を通り抜けできるように、わずかなスペースではあるが、屋根のある空間として、ピロティを計画した。

屋根のある外部空間は居住者にとっての憩いの場であるだけでなく、広場の利活用といった側面もあり、キッチンカーや小さなイベントを催すことのできる、地域のコミュニティを形成する居場所となる。

居住者だけでなく、地域の溜まり場になるようなことを
民間の共同住宅において、公共的な建築の在り方を考えた。

2020年9月
集合住宅
【Type】建築/Architecture
【Sort】集合住宅/Apartment house
【Site】神奈川県川崎市/Kawasaki