ambitect
貯める・探す・描く・つくる・暮らす
2014年に設立されたデザインディレクション『ambitect』。建築に関わる5つの力(貯める・探す・描く・つくる・暮らす)をベースとした、デザインコンサルタントを行う。SNSにて暮らしの情報を発信し、2023年より『暮らしの窓口』を開設。

光を捉える

わたしたちの生活の中で光とはどういった存在なのだろうか。

どう光を捉え、どう感じているのか。

普段の暮らしの中で光について考える機会は意外と少なく。
光そのものについて思考を巡らしたり、意識する必要はほとんどない。

建築の中で光は他の要素とは一線を画し、目に見える太陽光の動きを捉えるのが、古代よりの建築の主題であったようにも思える。

遥か昔のピラミッドや、ギリシア神殿、その他の様々な教会はシンボリックな形態をとっているが、どれもが光を可視化する建築的な回答にすぎない。

もしかすると建築は光を捉えることで進化し続けてきたのかもしれない。建築は光をもって歴史的な位置付けを語ることができて、光でしか建築というものは語ることはできないのかもしれない。

仮にそうだとしたら、普段目にする住宅の窓はなぜ、太陽を素直に捉えようとせず、無意味に真横に垂直に設けられているのだろうか。これは建築といえるのだろうか。

この窓は本当に光を得るための窓としてふさわしい形なのだろうか。そういった光の根源的なところから、どこか価値のある建築が生まれていくに違いない。

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