madorism｜マドリズム

名建築が生まれる瞬間には、いつも建築家による「ラフ・スケッチ」が存在しており、最初のイメージを元に設計図を作成していく過程がある。
それらのスケッチはイメージパースだけでなく平面図・立面図・断面図、時に詳細な部位のディテール〜抽象画まで多岐に富んでいる。大規模な建築物になると、到底ひとりの建築家だけで建物を設計することは不可能に近く、所員や協力会社など多くの方が設計行為に関わることになるが、それでも建物全体に纏わりつく空間の雰囲気に建築家の意図が感じられるのは何故なのだろうか？
なんと建築家は作図されてきた図面に対して、隅々にまで手を加えていくのである。言うなれば、建築家は建築全体を統括している指揮者のようなもので、重要な部分を担うバイオリニストやチェリスト（図面を描く人）に対して、こういう弾き方（空間の作り方）をしてほしいと要望を出します。そうした”小さな差異”を積み重ねることによって、全体が統合され、はじめて「ラフ・スケッチ」の世界観が表現されるのです。なんと、目指すものは最初に描き出されていたのです。

madorism（マドリズム）で提供するのは、名建築が生まれる”小さな差異”を積み重ねていく体験であり、建築を創造する過程そのものをサービスとして提供したいと考えています。
もちろん部分あってのクオリティですが、空間の雰囲気を生み出す全体も大切で、重要なのは一番最初のラフ・スケッチであり「ストーリーのある間取り図（madorism）」だと考えています。
また、madorismでは建築の元になるイメージ（間取り図）をまず最初に提供し、図面には順を追って手を加えていく方式を採用しているため、描いた間取り図で工事会社へ発注することを前提としています。
その為、間取り図を”単に描いて終わり”ではなく、少しずつ図面に手を加え、空間にある種の雰囲気を纏わりつかせた建築が完成するまでサポートすることをお約束しています。