みんなの資金計画|住宅の平均購入価格を調べてみた。(家を購入する流れ Part.1)
注文住宅やマンション購入を考えると、気になるのがお金の話。とにかく、みんなのお財布事情が気になる。きっと比べてはいけないんだろうけど、比べたい。そんなことで調べてみました。
- どんな人の誰のために?
- 何が問題で?
- どう解決できる?
→
- みんなの家の購入価格が気になる
- どれくらいが目安なのか、知りたい。
- 令和4年度のアンケート結果を見てみた。
みんなの資金計画(令和4年度版)
令和4年度の住宅市場動向調査報告書(国土交通省住宅局)を参考に、みんなの住宅購入のお金のことをチェックしていきましょう。
購入資金
まずは購入資金。資料では新築と中古で分類されていて、さらに注文住宅新築世帯〜分譲集合住宅と中古戸建住宅、中古集合住宅ごとに確認できます。
まず結果はこちら
注文住宅新築世帯なら、5,500万円(土地2,500万円、建物3,000万円)
関東方面だと都内近郊の都内23区外、神奈川、埼玉、千葉であれば十分可能な価格帯。
いわゆる準都心のエリアが視野に入ります。都内が職場だとすると、電車で1時間弱程度の通勤時間です。少し時間は長めではありますが、広い土地を購入できたり、環境の良いエリアで暮らすことが可能。
<新築>
注文住宅新築世帯:平均5,436万円 ※土地を購入
建て替え世帯:平均4,487万円
分譲戸建て住宅 :平均4,214万円
分譲集合住宅 :平均5,279万円
<中古>
中古戸建て住宅 :平均3,340万円
中古集合住宅 :平均2,941万円
※リフォーム資金は平均206万円
5,500万を仮に購入資金だとして、毎月の返済額がどれくらいになるのか検証してみます。
結論はこちら
自己資金1,500万円なら、住宅ローンの毎月返済額は「100,683円」(35年/変動金利:0.320%)
自己資金0円なら、住宅ローンの毎月返済額は「138,440円」(35年/変動金利:0.320%)
今お住いの家賃と比べてみてください。都内23区内の駅近であれば1LDK(35㎡〜40㎡)で12〜16万程度はするかと思いますので、住宅ローンを組んだとしても無理のない返済計画になるのかなと思います。
自己資金1,500万もないよ!という方
すみませんが、根拠としては下記をご覧ください。住宅購入を考えている方は、長い期間コツコツと貯金をしているみたいです。
<新築>
注文住宅新築世帯:平均1,665万円(30.6%)※土地を購入
建て替え世帯:平均2,093万円(46.7%)
分譲戸建て住宅 :平均1,160万円(27.5%)
分譲集合住宅 :平均2,259万円(42.8%)
<中古>
中古戸建て住宅 :平均1,432万円(42.9%)
中古集合住宅 :平均1,450万円(49.3%)
※リフォーム資金は平均153万円(74.1%)
※注文住宅の調査地域は全国、その他住宅は三大都市圏での調査
※住宅ローン試算において、諸費用は自己資金負担。住信SBIネット銀行の住宅ローンシミュレーションにて算出
住宅取得の年齢
住宅取得の年齢はすべての住宅について「30歳代」が最も多いです。新築住宅を購入した人の中で30歳代の割合がほぼ半数(45%)であることから、住宅購入時期として30歳代が最も適齢期であることがわかります。つまり30歳代で住宅取得を視野に入れて計画することが一般的と考えられます。
<新築>
注文住宅新築世帯:平均39.5歳 ※土地を購入
分譲戸建て住宅 :平均37.5歳
分譲集合住宅 :平均39.9歳
<中古>
中古戸建て住宅 :平均43.6歳
中古集合住宅 :平均43.7歳
<新築>
注文住宅新築世帯:45.1% ※土地を購入
分譲戸建て住宅 :50.4%
分譲集合住宅 :45.2%
<中古>
中古戸建て住宅 :32.7%
中古集合住宅 :32.1%
自己資金1,500万円の根拠
住宅取得の年齢が平均39.5歳であるということを基準として、貯金可能な金額を考えてみます。
仮に大学を卒業してから、新卒時は給料が安く貯金ができなかったけど、25歳くらいから貯金を考え始めて、毎年100万円は貯める決心をしたとします。
さらに住宅取得に際して、結婚を仮にしたとすると。単純に2倍の金額、2,000万円が二人で貯まることになります。となると自己資金1,500万円も夢ではない。もしかすると、もっと貯まっているかもしれない。
しかし、二人ともまったく貯金していなかったり、片方だけ真面目に貯金していたりと、ケースバイケースではあります。
ということで、意外といけなくはないハードル
非現実的かというと、そこまでなくはない
ただすぐに貯まるという金額では無いことは確かなので、決心は必要そうですね。
以上、自己資金1,500万円の根拠をやわらかくお伝えしました。
みんなの世帯年収
世帯年収は「分譲集合住宅」が最も高いです。下記を単純に平均すると733.4万円なので、700万円前後がひとつの目安になると考えられます。
<新築>
注文住宅新築世帯:平均731万円 ※土地を購入
分譲戸建て住宅 :平均722万円
分譲集合住宅 :平均923万円
<中古>
中古戸建て住宅 :平均682万円
中古集合住宅 :平均609万円
住宅取得の年齢が平均39.5歳であるということなので、やや年齢が高めなので、世帯年収も高い。
住宅ローンの年間返済額
住宅ローンの年間返済額は「注文住宅世帯」が最も高く、平均174万円。下記を単純に平均すると149.5万円なので、150万円前後がひとつの目安になると考えられます。
<新築>
注文住宅新築世帯:平均174.0万円 ※土地を購入
分譲戸建て住宅 :平均126.6万円
分譲集合住宅 :平均148.1万円
<中古>
中古戸建て住宅 :平均106.7万円
中古集合住宅 :平均101.3万円
<新築>
注文住宅新築世帯:平均14.5万円 ※土地を購入
分譲戸建て住宅 :平均10.5万円
分譲集合住宅 :平均12.3万円
<中古>
中古戸建て住宅 :平均8.8万円
中古集合住宅 :平均8.4万円
<新築>
注文住宅新築世帯:16.4% ※土地を購入
分譲戸建て住宅 :18.8%
分譲集合住宅 :17.4%
<中古>
中古戸建て住宅 :16.6%
中古集合住宅 :16.6%
家を購入するときに最初にやること
購入資金は大体わかったし、今の賃貸マンションと変わらない金額で注文住宅を買えるなら、家買うよ。
と決心してくれた方。
まだ時期尚早なので、もう少しお付き合いください。
上記で検証したのは、あくまで”住居にかかる費用”の話だけです。
人生の中で、他にもかかる費用はたくさんあるため、今買えるから買うのではなく、将来どの様に暮らしていきたいかを検証してから、判断することがポイントです。
ライフプランの確認
家を購入するとなると、自己資金を準備したり、多額のローンを組むことになりますので、ライフプランの作成は必須です。
子どもの教育資金、老後資金、積立投資などを、今後どのように行っていくのか、現在から将来に至る世帯収入の推移なども考慮しながらライフプランを確認して、住宅購入に充てる自己資金や住宅ローンの借入額を決めることが大切です。
ライフプランって何?という方はまずこちらで試してみることをオススメします。
あー、こういうことよね。
そりゃ、そうなるよね!
ということがわかっていただければ十分OKです。
ライフプランの相談先について
ライフプランがわかったけど、実際どう作るのよ?となると思います。テンプレートもありますし、エクセルで作成すれば自分でつくれます。ただし、面倒なので、一度は無料の相談窓口で店頭に出向くことをオススメします。
住宅ローンを借りる場合は、借入れる銀行で無料で作ってもらえることもあるので、利用してみてください。
また、ambitectでも簡単な予算計画を作成することが可能で、ambitect独自のライフプランシートを提供しています。予算計画について、お悩みがあるようでしたら、『暮らしの窓口』ambitect architectural methodを是非チェックしてみてください。
みんなの住宅購入資金を調べた感想
みなさん、みんなの住宅購入資金を比較してみていかがでしたでしょうか?
自分としては、友人が家づくりについて相談に来てくれた時に、家づくりの資金は、実はこれくらいかかるんだよ。ということを簡潔に伝えるため、検証してみました。
結果としては
「やっぱりそのくらいはかかるよね」という印象ですが、若い頃からある程度計画していれば問題なくクリアできるということもわかったと思います。是非今回の記事を参考にいただき、疑問点やこれも聞きたいなどあれば、お気軽にお問い合わせいただければと思います。
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