ambitect
貯める・探す・描く・つくる・暮らす
2014年に設立されたデザインディレクション『ambitect』。建築に関わる5つの力(貯める・探す・描く・つくる・暮らす)をベースとした、デザインコンサルタントを行う。SNSにて暮らしの情報を発信し、2023年より『暮らしの窓口』を開設。

建築事務所選びのマッチングサイトを比較してみた。家づくりやデザインに興味あり。自分にあった建築家を探したい方向け|注文住宅相談サービス5選

記事の概要

建築家選びマッチングサイトのサービスの特徴をご紹介。家づくりやデザインに興味はあるけど、建築は初心者という方へ向けて、オススメの住宅相談サービスをご紹介します。

記事の目的
  1. どんな人の誰のために?
  2. 何が問題で?
  3. どう解決できる?

  1. 建築家に依頼して家を建てたい人
  2. 最初にまず、誰に依頼すればよいかわからない
  3. おすすめ注文住宅相談サービス5選を紹介

おすすめ注文住宅相談サービス5選

  1. LIVING DESIGN CENTER OZONE
  2. KLASIC
  3. titel(タイテル)
  4. the house(ザ・ハウス)
  5. SuMiKa(スミカ)

家づくり初心者向けの建築事務所選びのマッチングサイトを比較してみると、おおよその価格帯と特徴が見えてきます。ホームページの使いやすさ・見た目・建築デザインなどから5つのサービスに厳選し、そのサポート範囲や内容、費用についてご紹介します。どれもオススメのサービスで、活用例も後々ご説明しますので、ぜひご覧いただければと思います。

スクロールできます
OZONEKLASICtitelthe houseSuMiKa
主なサービス家づくり
サポート
マッチングマッチングマッチングマッチング
サポート範囲相談〜
竣工後1ヶ月
建築家
選びまで
建築家
選びまで
建築家
選びまで
建築家
選びまで
強みワンストップ
サポート
豊富な
ウェブ検索事例
土地探し50人の建築家家づくり相談
独自の特徴インテリア
サービス
全国の建築家企業向け
サービス
工務店
選び版もある
地盤サポート
費用
(建て主)
0〜44万無料設計料に含む無料無料
費用
(建築家)
無料5万/月無料設計監理料
12%
工事費2%
(max50万)
注文住宅相談支援サービス比較表

主なサービス

大きく分けて、家づくりサポートとマッチングサポート(設計事務所:建築家)の2つあります。

1.家づくりサポート

家づくりサポートは、資金計画などの初期段階から建物の完成までをトータルでサポートしてくれるサービスです。最初から最後まで付き合ってもらえるということから、マラソンの伴走者のようなものをイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。

2.マッチングサポート

マッチングサポートは、設計事務所(建築家)の選定だけをサポートしてくれるサービスです。設計段階や施工段階のサポートは基本的に対象外です。どのサービスも家づくりのパートナー選びのプラットホームという印象が強く、いわゆる結婚相談所のように相手を選び成約することが主な目的です。

ただし色々と調べた結果、これらのサービスに共通しているのは、建築家(建築設計事務所)の営業支援であり、施主目線で考えられたサービスではない気がしています。

実際に利用料金を見比べてみるとサービスの費用は基本的に設計費(施主負担)に含まれており、間接的に増額要素になっている感じです。費用を誰が負担するのか?によって第三者目線のサポートに偏りが出てきてしまうのではないかと気になってしまうのが、少し残念な点かなと思います。

サポート範囲

設計事務所(建築家)選びは、注文住宅の家づくり初心者にとって、最初にして一番悩ましい課題だと思います。どこを選ぶのかによって、家づくりの本来の楽しさを感じれたり、納得できる家になるか決まると言っても過言ではないです。しかし、その重要度にも関わらず、決断するのは困難を極めます。

マッチングサポートでは、実際に本当に色々なタイプの事務所の中から選ぶことができ、得意な地域、作風や建築家の人柄なども第三者目線でパートナーを一緒に選んでくれるというのは心強いサポートだと思います。

一方で、建築家選びだけでなく家づくりの初期段階から完成までトータルサポートしてくれるサービスは、計画の各段階において、中立的な立場で適切なアドバイスをもらうことができます。

家づくりにおいて、設計事務所、工事施工会社、そして施主の3つの関係の上でプロジェクトは進んでいくのですが、家づくりサポートを利用することで、知識量が不足する施主側の支援をしてくれます。

全体的なプロジェクトに寄り添ったアドバイスをもらえるのが特徴で、施主側の真の要望を正しく把握し、軌道修正してくれます。基本的にプロジェクトをリードしていくのは設計事務所や工事施工会社が主体なのですが、全体として正しい方向に進んでいるのか判断するために、羅針盤となる意見を提供してくれる点で、非常にポイントが高いと思います。

各サービスのオススメ活用方法

ホームページにアクセスしていただけると、多種多様・様々な事例が紹介されているため、家づくりのイメージがしやすく、いくつか使い分けたり、気軽に試せるのが魅力的なサービスです。

LIVING DESIGN CENTER OZONE

まずは家づくり初心者にオススメしたい!

家づくりのセミナーを頻繁に開催しているので、まずは話を聞いてみる初期段階において利用するのがオススメです。新築・建て替え・リノベーションだけでなく、土地探しや資金計画についても相談できます。
住宅展示場や某賃貸住宅サイトへ相談に行くよりも、こちらの方が注文住宅の自由度が高く、家づくりを考え始めた方には是非オススメしたいです。

リビングデザインセンターOZONEにはショールームや家具など、家づくりのイメージも作りやすいと思うので、ふらっと立ち寄ってみるのも面白いと思います。

KLASIC

豊富な事例がたくさん!イメージを膨らませるならこちら!

都道府県ごとに対応可能な建築家が一目でわかります。サイト自体も使いやすく、カテゴリー検索があるため、要望に近い事例をすぐに確認することができます。

登録されている建築事務所も豊富ですので、家づくりをはじめてから「予算もイメージもだんだんと湧いてきたぞ」といった段階で見ると、現実的な建物のイメージがつかめるはずです。

titel(タイテル)

結局どこに頼むのが良いのか、考えすぎて、結局よくわからなくなってしまった!

そんな時には、相談相手が必要だと思います。自分たちの考えを整理してもらったり、聞いてもらうことで悩みを解決しましょう。

こちらのサービスでは「設計事務所で実際に設計経験のある一級建築士の建築アドバイザー」がオススメの建築事務所を紹介してくれます。まずはヒアリングをしてもらえるので、注文住宅に必要な条件整理にはぴったり。さらに建築家の紹介は無料ですので、気軽に試せるのもよいですね。

the house(ザ・ハウス)

建築家がオススメする建築家に頼みたい!

厳しい審査を通過して、50組に厳選。建築業界では、言わずと知れた有名どころの建築事務所の先生達ばかり。頼めば間違いはないだろうと、僭越ながら、こちらのリストに入れさせていただきました。初心者向けというより、昔から建築が好きだ、いつかは名建築に住んでみたいんだという方にオススメしたいですね。

SuMiKa(スミカ)

みんなの家づくりの相談が気になる。たまに気軽に質問したいんだよなぁ

こちらは家づくりのパートナーを見つけるというより、専門家に対して素朴な質問をできるプラットホームであるということ。

質問もカテゴリーごとに分類されており、みんなの相談事例を簡単に探せます。家づくりだけでなく、土地を決める前の計画の初期段階の概算費用、解体費用、新築、築古、そして断熱性能、太陽光、建築基準法にまつわるあれやこれなど、専門的な話から、初心者向けの話まで相談内容は多岐に渡ります。

建築家との家づくりにおけるメリット・デメリット

メリット

実質的に設計行為を行う設計事務所(建築家)に間取りや建物の構成、外観などをお任せし、自分たちでは考えつかないような斬新なアイデアや魅力ある空間を提案してもらえる。

デメリット

自由度の高い反面、予算を超過したり、思わぬ方向に進んでしまい、軌道修正できず後々後悔してしまった。という話もよく聞きます。(それが逆に良かったことも、もちろんあります)

そんなことにならないように、今回ご紹介する家づくりサポートを利用することで、事前に施主要望を第三者目線で理解、整理してもらい、この間取りで本当に大丈夫そうかなど、柔軟に軌道修正のアイデア、第三者としての意見を聞きながら、慎重に家づくりを進めたい方向けに注文住宅相談サービスをぜひご活用してもいいのではないかと思います。

家づくりサービスを利用するための費用

比較した結果、およそ50万円前後!(高く思えるけど、実は必要経費な気がする)

施主にとっては追加費用、建築家にとっては営業費

家づくりの基礎的な要望を整理するための、外注費用がだいたい50万円くらいということです。土地を購入する時に不動産屋に払う金額も結局このくらいの費用がかかりますし、人件費を考えると妥当な金額のような気もします。

また、この要望整理は”省くことのできない作業”なので、外注せずに自分で整理できれば良いのですが、なかなか難しいのが実際だと思います。

あくまで参考としてご覧ください

土地価格2000万円なら、不動産会社へ支払う仲介手数料は
『最低66万円(税抜き) ※売買価格の3%+6万円』

建物価格2000万円なら、施工会社へ支払う諸費用は
『最低200万円(税抜き) ※建物価格の10%』

建築事務所に支払う設計費用は、工事価格に対して変動する料率になっており、一般的に8%〜15%で変動します。さらに最低価格は200〜300万円程度で設定しているところが多いです。作業量を鑑みると数ヶ月にも及び設計作業を行うわけなので、それなりの費用はかかるというのが正直なところです。

ハウスメーカーも実は営業費が価格に含まれている(気づいていないだけ)

結局50万円追加で払わないといけないんだったら、相談無料のハウスメーカーに頼むわ!という考えに至る方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこの営業費用はハウスメーカーの家の価格に含まれています。なんなら高いCM費用、パンフレット、住宅展示場、営業マンなどの人件費を考えるとそれ以上かかっているだろうと思います。

家づくりサービスを比較してみた感想

みなさん、家づくりサービスをざっくりと比較してみていかがでしたでしょうか?

自分としては、友人が家づくりについて相談に来てくれた時に、まずはここで話を聞いてみるといいよとオススメしたいサービスをご紹介しましたが、価格の面でどうしても一歩踏み出せないこともあるのかなといった印象を受けました。

また自社のサービスをどのように落とし込んでいくかを並行して検討していることもあり、実際に家づくりサービスの中央値が50万円くらいかかるということであれば、どういうお手伝いができるのか。

課題としては

・初期段階の要望整理をどのようにするのか?
・実際の設計費用を抑えられないか?

建物のサイズ感、金額感さえある程度決まっていれば、プロトタイプのような規格住宅を事前に用意することで、費用を抑えながらも、デザイン性が高く、うまく施主の暮らしに合うものになればと思っています。
参考に庭家というプロジェクトをご覧いただけると嬉しいです。

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