物件情報|効率の良い収集方法6つのステップ「建築家視点の土地探しポイント」(家を購入する流れ Part.2)
家建てたいんだけど、いきなり不動産屋に行くのも気が引ける。とりあえず自分で調べて、物件情報を事前に調べてからでいいかなと思っている。だけど、物件情報ってどうやって調べるのかわかっていなくて、できれば効率良く情報収集したい!という方向けにお伝えいたします。
- 実は、ポータルサイトで物件情報は十分足りることが多い
- ポータルサイトの新着情報通知の設定は必ず行うこと
- 収集期間はモニタリングを早朝に行うのがオススメ
- できれば物件場所を特定する
- GoogleMap、GoogleEarthの航空写真・3Dモデルで周辺環境を確認
- 資料請求はなるべく最後に行う
物件情報の収集
家購入において、まず最初に行うのが物件情報の収集です。
ネットで物件情報を収集すれば十分
不動産のプロ。まちの不動産屋さんで物件情報を調べてもらうのが一般的かもしれませんが、店舗へ出向くとなるとハードルはやや高め。下準備はある程度すませてからじゃないと、なんとなく気が引ける。
そんな時に
最もお手軽なのはホームページ・アプリで、不動産の売り情報を確認すること。
「SUUMO」や「アットホーム」「HOME’S」「Yahoo!不動産」「goo住宅・不動産」「@nifty不動産」等のポータルサイトと呼ばれるサイト・アプリで物件情報を収集することができます。
ウェブ版とスマートフォンのアプリがあるのですが、できればアプリをダウンロードしてその機能を使い倒していただくことをオススメします。
これはかなり便利な機能で、いくつもの複雑な条件の検索設定で保存できて、なおかつ新着通知設定を行うことができるという優れもの。
新着があればメール等で知らせてくれる機能は、後々購入する際に1番手で申し込みできる可能性を高めてくれるので、まず最初に設定しましょう。
土地選びは椅子取りゲームのようなものなので、いざとなったらできるだけ早く行動することが上手くいくポイントです。
また、これらの検索条件を設定すると、知らぬ間に予算や住みたい場所、広さ、築年数、駅距離。そして、マンションか戸建か、新築か中古か等の希望する条件を自分で整理することができます。
数パターンできたら、どんな物件が出てくるか、ワクワクしながら、モニタリングも兼ねて、物件情報を収集します。
レインズという物件情報検索システム
不動産仲介会社が使っているレインズという物件検索システムも確かにあるのですが、一般的なポータルサイトに掲載されている内容とほぼ変わりないことがわかったため、わざわざ不動産屋に探してもらう必要はないのかなと思います。
不動産を売りたいというお客様からの依頼を受けた不動産会社が、物件情報をレインズに登録します。その物件情報を全国の不動産会社が閲覧し、希望にあったお客様への紹介や各社のウェブサイトへ掲載を行い、最終的に多くの方に物件情報が行きわたるという流れです。
レインズに掲載されれば、一気に全国の不動産会社にリアルタイムに共有され、物件が早く売れる可能性が高まるため、基本的には多くの物件情報がレインズに掲載されます。
地場の不動産屋さんが、独自に売主から依頼を受けていて、その情報がまだ公開されていない場合はもちろんその不動産屋さんに問い合わせるのが最も良いです。
ただ、自分にとって条件の良い物件かどうかはわからないため、マッチングする可能性は低いと思われます。基本的には探してもらうというスタンスのため、待ちの状態となります。
売り情報が出れば、共有してもらうことができますが、探すという意味では自分から探すことのできるポータルサイトを見て判断することがよいかなと思います。
また物件情報を問い合わせるのは不動産屋さんなので、土地を探していると必然的に買い情報(物件を探している人=自分)を提供することになるので、その他のオススメ物件を紹介してくれたりもします。
新着情報のチェックは早朝がオススメ
物件条件を登録して、新着情報を確認する段階になってきたら
土地情報を探すのが楽しくなってきて
四六時中物件情報を探したくなるものなのですが、それをやってしまうと、時間が勿体無いです。
朝活しましょう!物件情報も朝がベスト
物件情報が掲載されてから、その当日に動くことができるように。朝の時間帯に物件情報をチェックすることをオススメします。
- 良い物件が出たら、当日見学できる
- 物件情報の買い判断の時間が少しでもとれる
- 申し込みのスピードで負けない(有利になる)
- 午後に登録されても、実際に見学できるのは次の日になることが多い
実際に良い物件が出たら、もうヨーイ・ドン!で申し込みが殺到することが考えられます。想像できなくても、そういうものなんだと思って頭の片隅に入れていただくだけでも良いと思います。
イメージとしては待ちに待った商品を必ず手に入れたい時、並びますよね?人気料理店並びますよね?
不動産物件探しにおいては、いつ何時、その物件が目の前に現れるかわからなくて、そのタイミングを常に待っていなくてはなりません。(それが、けっこう辛い)
我が家でも、その悔しい思いを何度となく味わってきたので。早さに関しては、特にこだわりを持って欲しいと思っています。
そして、最終的な土地を探したのも、まさに朝だったのです。
布団の中で、起きて
朝、物件情報見つけた!
→問い合わせ
→昼、見学
→申し込み
このやり方で、かなり自信をもって早く行動したつもりだったのですが、それでも2番手でした。
おそるべき土地探し競争
結果的に契約することはできたものの、熾烈な争奪戦が繰り広げられているのだなと。
今になって振り返ると、高額な金額が動く商品でもあるため、非常に恐ろしく思えます。
なので
できるだけ「朝チェックする」習慣を身につけて、その時に挑んで欲しいです。
とはいえ、土地探しでは色々な街に出かけたり、結構楽しいので、こんな場所もあったのか、ここも良いなぁと、住みたいなぁ、暮らしたいなぁと夢を膨らませるのには十分な幸せな時間です。
なので楽しみながらも、そして、将来の豊かな暮らしに想いを馳せながら
苦しい期間を乗り越えていきましょう。
物件の場所を探し出すコツ
「地図から探す」で検索する。
以上です。
というのは無理があって
ウェブに掲載されている物件の位置は実際と異なることがほとんどです。情報を掲載する側の意図で、駅前などに物件が集中しているのもその理由。
なので、この物件いいな→地図で見る→ここどこ?
になるパターンが、ほとんどかと思います。
なので実際に使っていたサイトの中で
オススメサイト・サイトの使い分けをご紹介します。
それが、こちらです。
1. SUUMOは物件情報が豊富で、アプリが使いやすい
SUUMO(スーモ)はとにかく物件数が豊富です。わかりやすいユーザーインターフェースと豊富な物件情報から物件収集にはぴったりのポータルサイトかと思います。
ウェブでもアプリでも、どちらでも使えますし、賃貸物件探しでもでお世話になったことのある方も多いのかなと思います。(我が家も然り)
使い馴染みのあるという意味で、一番ハードルが低い物件情報探しの方法かと思います。
実際に問い合わせてみて、実はもう買主が決まっているということも多くありました。掲載期間が長いのか、契約が決まっても、情報だけは流れていることがあるので、これめちゃくちゃいいなと誰もが思うものが、なぜかずっと掲載されていたりします。
なので、そういうもんなんだと逆に知っていれば、
あーこれ、もう買主決まってるんだよね
「わかるー!これめちゃくちゃ条件いいよね。でも、もう売れちゃってるんでしょ?」
という半信半疑の構えができるので、物件が無くても、そこまで落ち込むことはありません。
2.アットホームは土地の位置情報が正確
これを知った時は、かなりテンションが上がりました。
SUUMOとは全く異なる、正確さで、逆に知れていいのか?この情報知っていいのか?と半信半疑になります。
ただ、実際に地図で確認すると、物件の位置が正確なことに驚きます。
なので、オススメの使い方としては
この土地の探し方が、最強だと思っています。
だったらアットホームで最初から物件情報を探せばいいじゃないか!と思うかも知れませんが、そこには理由があります。
たぶん
いや実は
噂によると、おそらくそうなんじゃないかと思っています。
ちなみに我が家がお宝物件だったのかどうかは微妙ですが
物件情報をSUUMOで確認しました。
まだ他のサイトには掲載されておらず、最初にSUUMOに掲載されていました。
なので、これもまた成約済みなんでしょー?と半信半疑で問い合わせしたら、実際あった。という結末。
さすが物件数No. 1の不動産・住宅ポータルサイト
売主の方(不動産屋)も、まずはSUUMOに掲載するんじゃないかと思われます。
そんな理由で
いつも土地を探す際は
SUUMO→アットホームの使い分けをしているのでご紹介しました。
GoogleMap・GoogleEarthで周辺環境を徹底チェック
場所を特定したら
GoogleMapやGoogleEarthで周辺環境をストリートビューや航空写真、3D俯瞰で全方位からチェックします。
ここで、写真の雰囲気や街の感じから、およそのことはわかると思います。
サンプルとして
どのような感じで、周辺環境をチェックしていくのかご紹介します。
できれば、このアングルが一番魅力的なんだよな〜と思えるショットを探してください。
このサンプルでは、右手に海が近くにあり、海辺で散歩など暮らしが想像できる。そして、左のほうには幹線道路が走っているので生活には便利そう。また比較的住宅街が平坦に広がっており、暮らしやすそうだな。なんてことがわかると良いと思います。
基本的には、暮らし方が想像できれば十分です。
実際の雰囲気は現地に行くことで確認します。
前面道路の広さ、隣接地の住宅の密集度や広さ。そして、計画建物がどのような見え方になるのか考えます。
この土地の特徴は角地で2面接道。前面道路も2車線で広く、抜け感もある。というGOODポイントをこの段階で押さえます。
GoogleEarthでは実際の建物からの見え方もある程度検証できます。このように建物から何が見えるのか、実際に3Dモデルをぐるぐる回しながら確認していきます。
今回の事例では、ちょうど抜け感のある前面道路の先に、山並みが広がっていることがわかり、これはGOODポイントだなと思ったので、チェックしています。
実際の建物の窓から何が見えるのかを、土地探しの段階で確認することが非常に重要だと思います。
建築プランを具体的かつ、ラフに簡潔に描きます。コンセプトスケッチなるものをこの段階で作成して、建物のデザインの方向性を決めます。
土地と建物がセットなの?とビックリされるかもしれませんが
実は、「土地と建物はセットで考える」
が正直なアンサーです。
土地から探す場合は、最初の段階から建物のイメージを構築します。なので、土地と建物は同時に”おおよそ”のデザインが決まります。
ただコンセプト段階なので、多少荒削りなところもあります。なので、設計段階等を経て精度の高いデザインに仕上げていくといった感じをイメージしてもらえると良いかと思います。
直感で考えたプランが自分たちのとって本当に良いのか?を検証します。
頭を冷やしながら、冷静になって考えます。衝動買いをするものでもないので、一度考え直してみます。(衝動買いでいいパターンもあります)
えっ?せっかく考えたのに検討案をつぶすの?
と思われるかも知れませんが
このいくつかの土地を考えていく中で、本当に手に入れたかったものが少しずつ見えてくることがあります。
なので、いろいろな案を比較検討した上で、それでもこれが一番良い。と思えるものを探します。
ただそうは言っても、時間がないこともあるので、直感に頼ることしかできないかも知れませんが。数プラン繰り返すことで、精度を高めていくことは可能なのかなと思っています。
物件資料の請求
ここまでの作業を地道に続けて、やっと良さそうな物件が見つかったら、物件の資料請求をしましょう。
当てずっぽうで、たくさん資料請求することも良いのですが、不動産屋とのやりとりも増えてしまうので、できれば避けたいと思っています。(双方にあまりメリットがない。とはいえ時間がないこともあるかと思いますので、その辺りはもちろん自由)
物件の詳細情報を確認して、土地等の詳細寸法、場所などを確認し、どのような建物が建てられるか検討します。以下のような寸法の入った敷地図、測量図などがもらえると思います。
これまでの検討内容は、下記の画像のように簡単にまとめていきます。
この土地どうかな?
土地探しのアドバイスが欲しい!
という方向けに
あれやこれやと、ご紹介してきましたが
それでも自分で探すのが「めんどくさそうだな、難しそうだな」という方向けに
「暮らしの窓口」を開設しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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